300年前は沼地だったサンクトペテルブルク。フィンランド湾に注ぐネヴァ川を中心に街歩きをしてみる。宿泊はエルミタージュから徒歩3分でモイカ川沿いという好立地なホテル。ここで4日間を過ごし、ペテルゴフやエカテリーナ宮殿といった郊外にも足を延ばす。i

午前7時55分 モスクワ駅に到着。
モスクワと比べ、朝の空気は冷たい。
ここはネフスキー大通り。向こうに見えるバスに乗り込んでホテルへ向かう。
好立地ホテル エルミタージュ美術館のすぐそば。その名も バイ・ザ・エルミタージュ
ホテルのすぐ横を流れるもモイカ川 by the Hermitage HOTEL 外側の扉。カギはかかっていません。 中庭を通って、建物の扉。暗証番号で開きます。
バイ・ザ・エルミタージュの立地は最高です。
エルミタージュ美術館、カザン大聖堂、血の上の救世主教会など、主要な観光スポットが徒歩圏内。壁が少々薄いのと安っぽいシャワーを気にしなければ、安くて使い勝手の良いホテル。

朝早く到着して荷物を置かせてもらったら、なぜか朝ごはんを食べていいと言われ、遠慮なくいただいた。ハムサンドをもりもり食べる。とても早いお昼ごはんと化す。
朝ご飯はおいしい。日替わりメニューもある。ちゃんと野菜もある。ラテも。
滞在証明書(レギストラーツィヤ): 250 Pくらい
シングルルーム(食事、サ、税込):5,200円/泊
ネヴァ川をぐるりとサンクトペテルブルク街歩き

初日はホテルを中心にこんなルートで街歩き。


この船はレストランと聞いたような・・・ ネヴァ川 ネヴァ川に浮かぶ「うさぎ島」。でもうさぎは一羽もいない。 ロシア風落書き ピョートル大帝像。頭が小さく体がでかい。 ペテロパブロフスク聖堂 トロイツキー橋を渡って帰る

血の上の救世主教会 教会の中のイコン画 救世主教会の横の小川 回廊が特徴的なカザン聖堂
聖イサク大聖堂ードームに昇れます!
世界4大美術館 エルミタージュ美術館へ
世界4大美術館を知っていますか。
パリのルーブル、ニューヨークのメトロポリタン、台湾の故宮そしてこのエルミタージュ美術館(諸説あり)。世界4大とか言われるとドキドキしますね!
いったんホテルへ戻って休息。ニューバランスのスニーカーを履いていたけど、足が棒のようです。16時、いよいよエルミタージュ美術館へ!夕方にしたのには理由がある。エルミタージュ美術館前の大行列は有名だから、それを避けるため。時間帯が良かったのか、夏場じゃないからなのか、奇跡的に並ぶことなく館内に入れた。ラッキーだけど、閉館まで2時間を切っている!
エントランスはこんな感じ(急げ!) シャンデリア(迷う迷う) うつくしい・・・(急げ!) 広い・・・(急げ!) おおー!
この時間、館内の混雑もない。だけど中国の団体さんはどこでも見かける。とある青年に話しかけらました。「ちょっとその本見せて(中国語)」(推測です)。ちょっと困って地球の歩き方の表紙を見せると「ニホンゴ~」と、日本語をつぶやいてどこかへ去っていくというエピソードが。これに限らず、ロロはロシアで何回も行く先々で中国の方に間違えられるのです。ロシア人が東洋人を見分けられないのは分かる。でも中国人にも!?なぜ!?
ジョージア料理はロシアで人気の皿
『ホチュ・ハルチョ』 ロシアの無骨なモヒート大好きだ! 鶏肉を煮込んだサツィビ チーズ+パン=ハチャプリ ジョージア風小籠包 ヒンカリ
今夜のディナーは『ホチュ・ハルチョ』
GINZA Project (白〇屋グループみたいなもの?)が手掛けるお店です。
ほんとうは『プハリ=ヒンカリ』に行きたかったのですが、残念ながら満席でした。
クロークが元気でノリが良い。インテリアも好き。値段もリーゾナブル。お味の方は・・・ロロはロシア料理の方が好きかな。ですが、ジョージア料理にトライすることも旅の目的の一つだったので、目的達成。
これだけ食べて 1,545 P(2,700円くらい)
ペテルゴフ、ワーニャの家、そしてマリインスキー劇場


地下鉄とマルトリューシカを乗り継いで、向かうはぺテルゴフ。電力に頼ることなく細工と水の力だけで湧き上がる噴水。
噴水と庭園だけ楽しんで入館はしません。昨日のエルミタージュ美術館でお腹いっぱいだったので。
本日のランチは、ロシアの家庭料理を味わいます。

ロシアの家庭料理を体験したくて、事前にツアーを探しまくりました。これが今回の旅で一番苦労した点です。何とかそういう家庭が見つかり、お母さんと、お父さんとその息子さん(ワーニャ)3人の家庭でランチをご馳走になることになりました。
ロシアのスープは絶品。ボルシチは代表格だけど、この素朴なチキンスープも塩気が利いていて温まる味。何杯でも飲めます。イクラはロシアでは赤いキャビアと言われてて、ロシア語でもIKURAで通じます。
すごく運が良かったのだと思うけど、ホスピタリティに溢れた家族で何かと世話を焼いてくれ、サンクトペテルブルク 滞在中は毎日色々なところへ連れて行ってもらいました!お土産もたくさんいただきました。

こんな貴重な写真集まで!
夜は、いよいよマリインスキー劇場です。

事前予約していたマリインスキー劇場。演目は「ラ・バヤデール」。恥ずかしながらバレエ初体験のロロですが、事前にストーリーは学習してきました。

豪華絢爛ですね。
人間の能力って果てしない。
幕が下りたのは夜も深まってから。人通りもまばらで少しビクビクしながらもバスで帰りました。
キジ島のあの教会(のそっくりさん)を訪れる!
ロシアに行くと決めたのは、キジ島にある世界遺産の美しい教会が見たかったから。残念ながら修復中(しかも激しくタマネギドームが外されているという)で断念したのだけど、その教会と瓜二つの教会がサンクトペテルブルグ郊外にあると知り、訪れることに。
地下鉄3号線ロモノーソフスカ駅で、476番のマルシュルートカに乗ります。

このシルエットは、キジ島の教会そのもの。

釘を一本も使っていない手法はお見事。
クロンシュタットへドライブ
クロンシュタットはサンクトぺてルスブルク中心から北西に32kmの距離にある軍港都市です。マルシュルートカでも行けるみたいだけど、ワーニャ一家に連れて行ってもらいました。

クロンシュタットの教会

お母さんの後ろ姿。

軍港。写真撮ったものの…KGBに捕まらないかヒヤヒヤです(笑)
後ろ姿はワーニャ。

クロンシュタットの街カフェで、夜ご飯をごちそうになる。ロロはチキンスープとカフェラテ。どうやらチキンスープにはまっちゃったみたい。
プーシキンのエカテリーナ宮殿へ
琥珀の間が有名なエカテリーナ宮殿。サンクトペテルブルグのハイライトです。
ワーニャの案内で、2号線終点のクプチノで下車し、286番のマルシュルートカに乗り換えます。(モスコフスカヤ駅からも行けるみたいですがマルシュルートカの乗り換え場所が分かりづらいとの評判)
また、2号線は古い路線ということで、各駅の装飾がすばらしいです。時間に余裕があれば各駅停車してみるのも楽しいと思います。

ロシアンメルヘンブルー。素敵。
観光客が少なくて、嫌な予感が。何と火曜は閉館というのです。ざんねん!琥珀の間は結局見れずじまい。ただ、ツァールスコエ・セローの宮廷は素晴らしく、ぐるりと一周を時間をかけて廻りました。
市内へ戻り、ワーニャと別れた後、最後のディナーは名前も分からないレストランへふらりと立ち寄りました。

ちょっと中心から外れた地元のお店。一人で入るのは勇気が要りますが、そこは大胆に入り込んじゃいます。この店は安価で美味しかった。クレジットカードの明細から『kontak bar』という名前だと知る。ここのニシンの酢漬けが、今回の旅の中で一番おいしい料理。写真見てたら今でもよだれが出てきます(笑)
ウォッカ2杯とビール、おいしい料理とで2千円切る値段。
ロシア旅 エピローグ 最後の最後でおそロシアの洗礼をうける!
最終日です。空港へ向かいます。お母さんとワーニャがホテルまで迎えに来てくれました。開口一番、「ちょっと問題があった」とワーニャ。
なんとネフスキー大通りが閉鎖されているのです!
今日5月1日はメーデーで、大規模なパレードが行われるとのこと。厳重な警備体制が敷かれ、地下鉄への全入口が封鎖されています。このままでは地下鉄に乗れません。何とか地下鉄に通じる検問所を見つけ、荷物の検査を受けます。警官に囲まれて、大通りの中心で、スーツケースを開けさせられました。ぎゅうぎゅう詰め込んだスーツケースの中身を晒されましたが、それどころではありません。なんとしても空港に行かなくちゃ!
無事に空港へ向かう地下鉄に乗り込むと、「ツーリストが何をするというのだ。この国は恥ずかしい。」と、ワーニャが憤慨して呟きました。問題のある国なんだろうけど、色々な人に助けられて、人情に触れて、本当に来て良かったよ。
最後に機内食で締め括りたいと思います。アリョンカのミニチョコレートが嬉しいですね。
帰国の道中、早くもロシアへのフライトチケットを検索するロロでした。
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